【コラム】vol.7 気付き
2025.09.10
おはようございます。
JOKER FOOTBALL GROUP代表の村井です。
さて、今回の不定期コラム vol.7『気付き』です。
今夏も開催いたしました、当グループ主催の短期集中プログラムにご参加してくれた選手、サポートいただいた皆様、ありがとうございました。
例年よりも開催日数を増やしての開催とし、参加できる選手を増やしたいと思い準備すすめましたが、終わってみるとキャンセル待ちも発生する結果となりました。
ご参加できなかった選手ご家庭の皆様は見通しが甘さがあった結果となり申し訳ございません。
またぜひ次回以降ご参加お待ちしております。
トレーニング中に「切磋琢磨すんなよ、同レベルってことだぞ」という話しは繰り返し伝えながらとはなりますが、
全国各地のJやトレセン在籍している選手達が昇格、残留、降格をめぐり、切磋琢磨する姿は非常に見応えありました。
シュートへの意識も高く、格上から点を取るという気概も持ちながら取り組んでくれました。
まだ日本が世界で1番サッカーが強い国という訳ではないですし。格上を倒さないと、最高の景色を見ることができません。
強いチームには、責任感のあるセンターバックがいますから、トレーニングは半分イメージトレーニングみたいなもので、そういう責任感の強い選手がゴール前にいても、のまれないメンタリティも重要なので、メンタルも鍛えていかなければなりません。
JOKERエリートスクール在籍選手達も、多くの選手がエントリーしてくれ、当エリートスクールを構成してくれている選手達もJ選抜やトレセン在籍していますが
全国各地のJ・トレセン選手が集まる中でも貫禄あるプレーを見せてくれ、日頃のスクールでの積み重ねも手応えとして得ることができ、日頃の努力に想いを馳せました。
短期集中でも成長感じましたが、4月〜とてもよく成長していると思います。
トレーニング内容、選手の質でご評価いただくお声多々頂戴しましたが、私達はまだ満足できていないので、引き続き至らなかったポイントを探し、アプローチする日常を過ごしていきたいと思います。
あ、そうそう。
JOKER出身の中学生もこの夏、たくさん来てくれました。
「友達いないよな…暇だもんな…」と言いながらも嬉しかったです。
この前は吹田校に変な中学生が2人来ました(笑)
あれだけ厳しいこと言われ、トレーニングもしてきたのに響いてなかったのかもしれません…
多くの選手がまた顔出してくれるのは選手もそうですが、保護者も安心感があるからかなと思いますので、ちょっとした精神安定剤(笑)にさせていただいています。
さて、当グループのトレーニングは質が高いというお話しを頂戴します。
トレーニングは、するものではなく“創る”ものと考えており、
強度が高いといわれるJOKERのトレーニングですが、あくまで強度は自然発生するものと思っておりますし、本質的には手段であり、目的でないと思っています。
強度を出さない、出させないことも時として重要なのが、サッカーと捉えています。
もちろん、強度を出せないことはマイナスと思います。
そんな選手は強度を出せた方がより楽しめると思います。
ガンガン、バチバチやってると“やってる感”はあるのですが、それに酔いしれないことが、成長の上では欠かせないと思います。
ちょっと考えるという視点でいうと
インスタグラム等各種SNS媒体を運用して、スクールの活性化に取り組んでいらっしゃる組織や個人は少なくないと思いますが
SNS運用の目的は
・顧客満足度の向上
・広告
・組織の思想共有
の3つがあると思います。
その目的に行動がつながってるかどうかという観点から考えないと“ただやってるだけ”という結果で終わってしまうのです。
選手に「やるだけになるなよ」と言っている以上、私達もそうなってはいけません。
そういうことを思うと、
実は抱えているジレンマがずっとあって本当はもっとトレーニング中選手に“問いかけたい”と私は思っています。
目的がなんなのか。
目的に繋がる行動となっているのか。
考える力を伸ばす最高の手法は問いかけることです。
ただやってるだけにならないように。
そして、ただやっているだけの行動から脱却できるような思考力が人生をより豊かにしていくと思います。
これは気付きというか、私のバイアスもあるかと思いますが、
現在ガンバ大阪GKを勤め、W杯日本代表にも選出された経歴をお持ちのの東口選手が
「どうしたら失点しなかったのか?」
「〇〇選手と自分は何が違うのか?」
というのを、試合の動画などを見ながら振り返り、トレーニングでやってみるという話を先日聞かせてくださいました。
この振り返り能力というか、考える力の有無がキャリアの分岐点かとも思います。
元から東口選手は考えることに長けていたかもしれませんが、後天的にも身につけ、磨くことができるとも思います。
その方法が、お気づきの通り、問い掛けることです。
問い掛けると、自然と考えます。
ただ、それに答えようとしても言葉にできるかどうかは子どもなので時間がかかります。
答えてくれない時もあります。
的外れなことも応えてくることも想像できます。
なんなら、なにその質問?とか反抗的な態度を取られるかもしれません(笑)
問いかける側も、かなりテクニックが必要で、問い掛ければいいと言う話ではありません。
例えばなのですが、ボールがどこにあるかを選手に答えさせようと思い
コーチ「ここにボールが、あー?」
選手「る!」
というやりとりをしたとします。
問答にチャレンジしてみることや、積極性を試みるという視点では有意義と思いますが、
こうなると自分の考えの伴わない答えで誘導されてでたものなってしまっています。
理想は1人に問いを投げかけたら、他の選手達も同じように考えてほしいと思いますが、現実待ち時間が増えて、プレー時間も減ってしまうケースばかりです。
一つ間違えると、“考えの押し付け”にもなりかねません。
質問者側が求めている正解を探ってしまいかねません。
特にお父さんがよく試合やトレーニングを見にいくご家庭は気をつけた方がいいかもしれません(笑)
それ、答えは一つじゃん(笑)っていうケースもしばしばございます。
この通り、問答は高度なテクニックが必要とされるのです。
24シーズンに私が特に手応えを感じたクラスの一つとして【吹田校U8クラス】がございます。
ゲームを主としながら、
ボール持ってる時間はどっちが長かった?
どこから攻められてた?
相手チームで1番ボール受ける回数多いのはだれ?
じゃあ相手チームの攻撃のときどうしよう?
などとハーフタイムや、ゲームを止め(フリーズ)問い掛けをタイミングをはかりながら多くしました。
最終的には自分達でゲームの流れを読み、判断し、パスやドリブルの判断をすることができて、勝手にプレスにいき、教えてないけど、ビルドアップもしていました。
私もそうですが、アシスタントコーチのセレッソU18出身で元プロでもある一真コーチも、ビックリしていました。
保護者も理解があったからこそと思います。
ミスがでることと、待つことにも寛容でしたし、勝負も楽しみながら、選手の成長を楽しんでくれていたのが、指導していても伝わってきました。
今年に入り、昨年の吹田校U8クラスに負けない成長を感じるクラスばかりなのは試行錯誤しながらアプローチできている成果かなと思います。
成長していく姿が、結果にこだわっていく姿こそがJOKERが人を惹きつけている理由と思いますので、それを失う訳にはいきません。
そして我々のコンセプトにあるように、勝負は後半です。
9月に入り、2025年も後半に突入です。
今年も暑い中、よく頑張りました。
みんな、すごいよ、本当に。
引き続き、“強気に”実りの秋に向かっていきたいと思います。
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▪️JOKERエリート短期集中プログラム25-26冬
10月中旬エントリー受付開始予定
▪️出版情報
『SOCCER NOTE-自分と向き合うサッカーノート』出版会社:游藝舍
https://www.yugeisha.com/news/【新刊情報】『soccer-note-自分と向き合うサッカーノー-2/
▪️法人・組織研修
*様々な世代、価値観、国籍が集う未来に向けて一体化をより促進したい。
*一方通行ではなく、コミュニケーションを更に円滑にとれる組織にしたい。
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様々なご希望に応じて最適な研修を行います。